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2004年04月04日の日記 ‣ 夢うつつ

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2004年04月04日(日)の日記

夢うつつ

未だに回転ドアの事故のことが報道されてるけど、6歳の子供から目を離した保護者の責任追及してる番組は一つもないのが、なんだかなって感じです。そもそも、責任があるのはどこか一つというのが暗黙のうちに認められている雰囲気(=責任のなすりつけあい)があるのがよく分かんないんですが。
選択肢が提示されたときに、まず判断すべきは、選択すべき項目がその選択肢の中にあるのか、選択すべき項目はいくつあるのか、或いは今それを選択すべきなのか、ということであって、クイズミリオネア的選択が求められていることはほとんどない訳で。(読点が多い…)

それとは全く関係ない話を。
とある夫婦。ある日、些細なことから喧嘩をしてしまう。夫は家にいるのも心地が悪く、気晴らしにでもと出掛ける。妻の方は怒りが治まらないものの、喧嘩を始めた理由も思い出せない。そのくらい些細なことから始まった喧嘩だったのだ。
しばらくして妻のもとへ電話が入る。夫が交通事故に遭ったらしい。
夫は病室で目が覚めた。病室の扉のそばに立っている人影があった。妻だった。妻は何も言わずに出ていってしまった。まだ喧嘩のことを怒っているのだろうと夫は思った。特に痛みもないので夫は妻の後を追うことにした。またそれが可能だった。
追う途中、夫は妻に声をかけた。妻は振り向かなかった。相当怒っていると感じた夫は妻に追いつくまでの間、謝罪の言葉ばかりを考えた。
妻が自分の車に乗り込んだところで夫はやっと追いついた。妻は運転席で泣いていた。状況を把握できない夫。とりあえず夫も車に乗り込んで話をしようと思った。妻は驚いた顔をして夫の方を向いた。夫の名前をつぶやいた。しかし、夫はそのつぶやいた言葉に違和感を覚えた。確かにつぶやいた言葉は自分の名前だったが、その言葉の抑揚は明らかに疑問形だった。しかも妻は夫の方を向いているものの夫には焦点があっていない。
妻には夫が見えていないのだと夫は感じた。それと同時に夫は自分の運命を悟った。夫が病室だと思った場所は病室ではなかった。すでに夫に息はなかった。
「ごめん」
二人は同時に言った。最初で最後の心からの仲直りだという気がした。
[不明]

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