2006/03/14(火) 18:28:12 (JST)
PerlでCGI: HTTP Status Codeを変えてみようではないか、ねぇ。
さてさて、Perlというインタプリンタ言語はテキスト処理に強いってことで、専らCGIに使われていたりするわけで。
たとえば、
出力としては、
しかし、このままでは、HTTPのレスポンスとしては不十分です。そこで、Webサーバは、クライアントからリクエストがあった時には必要な(時に不要な)データを加えてレスポンスを返すのです。
ためしに、ウチのMacに最初から入っていたApache/1.3.33で試してみました:
さて、では、200ではない値、たとえば404とかを返したい場合はどうすればいいのかという自らの内に秘めたる欲求が沸々と湧き上がって来ると思います。
来なくても来た気になるといいと思います。
たとえば、
test.cgi
#!/usr/bin/perl use strict; print "Content-Type: text/plain\n\n"; print 'Always in motion is the future.'; __END__というとても簡単なスクリプトはすでにCGIとしての機能を果たすわけです。
出力としては、
Content-Type: text/plain Always in motion is the future.となるわけです。
しかし、このままでは、HTTPのレスポンスとしては不十分です。そこで、Webサーバは、クライアントからリクエストがあった時には必要な(時に不要な)データを加えてレスポンスを返すのです。
ためしに、ウチのMacに最初から入っていたApache/1.3.33で試してみました:
HTTP/1.1 200 OK Date: Tue, 14 Mar 2006 12:00:00 GMT Server: Apache/1.3.33 (Darwin) Content-Type: text/plain Always in motion is the future.ちゃんとStatus-Codeは200でReason-PhraseはOKということが加えられて返ってきています。
さて、では、200ではない値、たとえば404とかを返したい場合はどうすればいいのかという自らの内に秘めたる欲求が沸々と湧き上がって来ると思います。
来なくても来た気になるといいと思います。
どうやら一番最初の行に「HTTP/1.1〜」ってのがあるから、最初に「HTTP/1.1 404 Not Found」って出力したらどうだ:
原因はもちろん、"HTTP/1.1 404 Not Found\n"をヘッダとしてApacheが解釈できなかったから。
何も知らないとここで諦めて、あー、やっぱりステータスコードはイジられへんねやなー、って思わず関西弁になっちゃうはずです。ならなくても、そんな風なことを思うはずです。
でも、そんなことありゃせんてー、と名古屋弁で誰かが気付かせてくれるはずです。誰が。
だって、Locationヘッダを出力したら勝手に「HTTP/1.1 302 Found」って返ってきたぞ。200 OKではなかったぞ。と。
イジられへんことはないはずや、と。
そこで登場するのがStatusヘッダ。
と、ここでStatusの説明へ移る前に、CGIでいう“ヘッダ”についての説明を挟んでおくと読む気が失せるかもしれない。けど、読んでおくと何かの役に立つかもしれない。
CGIで出力するヘッダは2つのフィールドに分けることができる(参照:Common Gateway Interface - 1.1 *Draft 03*)。
それらは、“CGI header fields”と“HTTP header fields”と呼ばれるもの。
CGI header fieldsには4種類のヘッダを記述できる:
さて、でてきました。CGI header fieldsにStatusなるヘッダが。 簡単に結論から言ってしまえば、
(ちなみに、実はNot Foundの部分はNot Foundである必要はありません。でも、ステータスコード404の意味はNot Foundなので、それらしい言葉を記述するのが人の道です。)
いやぁ、長い道のりでした。ただ単にステータスコードを404にしてみたかっただけなのに。
というわけで、ステータスコードを404にしてみました.
ちなみにウチの環境では、Locationヘッダだけを出力すると自動的に302 Foundになりました。これを例えば303 See Otherにしたければ:
おまけ:
test.cgi
#!/usr/bin/perl use strict; print "HTTP/1.1 404 Not Found\n"; print "Content-Type: text/plain\n\n"; print 'Always in motion is the future.'; __END__ってやってみたら、返ってきたのは、
HTTP/1.1 500 Internal Server Error Date: Tue, 14 Mar 2006 12:05:00 GMT Server: Apache/1.3.33 (Darwin) Connection: close Content-Type: text/html; charset=iso-8859-1 [以下略]って、Internal Server Error。
原因はもちろん、"HTTP/1.1 404 Not Found\n"をヘッダとしてApacheが解釈できなかったから。
何も知らないとここで諦めて、あー、やっぱりステータスコードはイジられへんねやなー、って思わず関西弁になっちゃうはずです。ならなくても、そんな風なことを思うはずです。
でも、そんなことありゃせんてー、と名古屋弁で誰かが気付かせてくれるはずです。誰が。
だって、Locationヘッダを出力したら勝手に「HTTP/1.1 302 Found」って返ってきたぞ。200 OKではなかったぞ。と。
イジられへんことはないはずや、と。
そこで登場するのがStatusヘッダ。
と、ここでStatusの説明へ移る前に、CGIでいう“ヘッダ”についての説明を挟んでおくと読む気が失せるかもしれない。けど、読んでおくと何かの役に立つかもしれない。
CGIで出力するヘッダは2つのフィールドに分けることができる(参照:Common Gateway Interface - 1.1 *Draft 03*)。
それらは、“CGI header fields”と“HTTP header fields”と呼ばれるもの。
CGI header fieldsには4種類のヘッダを記述できる:
- Content-Type
- Location
- Status
- Extension header fields(「X-CGI-」で始まる(べき)名前をもつ自由に決めてよいヘッダ)
さて、でてきました。CGI header fieldsにStatusなるヘッダが。 簡単に結論から言ってしまえば、
print "Status: 404 Not Found\n";
という一文を加えてしまえばいいということ。(ちなみに、実はNot Foundの部分はNot Foundである必要はありません。でも、ステータスコード404の意味はNot Foundなので、それらしい言葉を記述するのが人の道です。)
いやぁ、長い道のりでした。ただ単にステータスコードを404にしてみたかっただけなのに。
というわけで、ステータスコードを404にしてみました.
test.cgi
#!/usr/bin/perl use strict; print "Status: 404 Mitsukaran!!\n"; print "Content-Type: text/plain\n\n"; print 'Always in motion is the future.'; __END__
結果
HTTP/1.1 404 Mitsukaran!! Date: Tue, 14 Mar 2006 12:10:00 GMT Server: Apache/1.3.33 (Darwin) Content-Type: text/plain Always in motion is the future.やっとやりたいことができました。
ちなみにウチの環境では、Locationヘッダだけを出力すると自動的に302 Foundになりました。これを例えば303 See Otherにしたければ:
location.cgi
#!/usr/bin/perl use strict; print "Status: 303 See Other\n"; print "Location: http://yockow.net/\n\n"; __END__とすれば、
HTTP/1.1 303 See Other Date: Tue, 14 Mar 2006 12:15:00 GMT Server: Apache/1.3.33 (Darwin) Location: http://yockow.net/ Content-Type: text/plain [以下略]となります。
おまけ:
my %REASON_PHRASES = ( 100 => 'Continue', 101 => 'Switching Protocols', 102 => 'Processing', 200 => 'OK', 201 => 'Created', 202 => 'Accepted', 203 => 'Non-Authoritative Information', 204 => 'No Content', 205 => 'Reset Content', 206 => 'Partial Content', 207 => 'Multi-Status', 226 => 'IM Used', 300 => 'Multiple Choices', 301 => 'Moved Permanently', 302 => 'Found', 303 => 'See Other', 304 => 'Not Modified', 305 => 'Use Proxy', 307 => 'Temporary Redirect', 400 => 'Bad Request', 401 => 'Unauthorized', 403 => 'Forbidden', 404 => 'Not Found', 405 => 'Method Not Allowed', 406 => 'Not Acceptable', 407 => 'Proxy Authentication Required', 408 => 'Request Timeout', 409 => 'Conflict', 410 => 'Gone', 411 => 'Length Required', 412 => 'Precondition Failed', 413 => 'Request Entity Too Large', 414 => 'Request-URI Too Long', 415 => 'Unsupported Media Type', 416 => 'Requested Range Not Satisfiable', 417 => 'Expectation Failed', 418 => 'I\'m a teapot', 422 => 'Unprocessable Entity', 423 => 'Locked', 424 => 'Failed Dependency', 426 => 'Upgrade Required', 500 => 'Internal Server Error', 501 => 'Not Implemented', 502 => 'Bad Gateway', 503 => 'Service Unavailable', 504 => 'Gateway Timeout', 505 => 'HTTP Version Not Supported', 506 => 'Variant Also Negotiates', 507 => 'Insufficient Storage', 510 => 'Not Extended' );
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